かけ声と共に放り投げる

パイクプレイス魚市場は、3K職場の典型であったにもかからわず、観光名所となり、世界中の観光客が集まると栗原知女さんが紹介している。「その最大の見物は、『魚投げ』のパフォーマンスで、お客から注文を受けると、従業員がいかにも楽しそうにサケやカニをカウンターに向かって放り投げる。大声で歌うように叫びながら。『サケが一匹、モンタナ州へ飛んでった。』すると、ほかの店員も声を合わせて同じように言う。遊んでいるみたいに楽しそうだ。」これを読んで、小学校4年の時のトイレ掃除を思い出した。ぼくらは雑巾を洗う係と便器や窓などを拭く係を分業し、洗い場と各人の持ち場をかけ声をかけながら雑巾を投げ合って楽しんで掃除をしたのだ。汚れたら洗い場に投げて、洗ったものが投げ返される。あのトイレ掃除は本当に楽しかった。