遠い道を近道にするはかりごと

孫子。「そこで、戦争は敵の裏をかくことを中心とし、利のあるところに従って行動し、分散や集合で変化の形をとっていくものである。だから、風のように迅速に進み、林のように息をひそめて待機し、火の燃えるように略奪し、暗闇のように分かりにくくし、山のようにどっしりと落ち着き、雷鳴のようにはげしく動き、村里をかすめ取って兵糧を集めるときは兵士を分散させ、土地を奪って広げるときにはその要点を分守させ、万事についてよく見積もりはかったうえで行動する。あいてに先んじて遠近の計ー遠い道を近道にするはかりごとーを知るものが勝つのであって、これが軍争の原則である。」孫子曰く。信玄覚ゆ。武田信玄風林火山はここから。現代において、遠き道を近道にするはかりごと、とは何だろう、それが見える日はくるのだろうか。