その時々においての功績

藤沢武夫さん。「人生の三分の二、一日の三分の一、これが仕事をしている比率である。”人間に一番たまらない苦痛は何か”と聞かれれば、”する仕事のないことだ”と私は答える。する仕事を一杯持てる会社に一生勤められれば幸いといえるかもしれない。その仕事を皆で組み合わせて、つくり上げるのが会社という企業だ。その一端を負っている私達であるから、その企業に何かの功績を残しているはずだ。歴史は繰り返すというが、企業は繰り返すことはない。いま、十年前のあのオートバイをつくることは、まずない。しかしあれをつくるときは、その時なりに知恵も、学力も、才能も、開拓者精神もおり込んだはずだ。いまみれば、それらは価値がないようであるけれど、そのときには立派な価値があり、現在の企業成長の基礎になったのだ。」そう、信じて。