長寿メーカー成功の方程式

御手洗冨士夫さん。「企業の使命は、キヤノンの場合、次の4つだと私は考えています。1つは社員の生活の安定と向上、2つ目は投資家への利益の還元、3つ目は社会貢献、そして最後は先行投資をするに十分な資金の確保。これができなければ、企業として存在する価値はありません。この四つを行うために何が必要かというと、売り上げではなく利益なのです。」「私は、百年以上続いている会社の研究をしているんです。例えばGEは114年、P&Gは169年、デュポンは204年。こうしたメーカーを見ていると、成功の方程式が実によくわかります。つまり、独自の技術を開発して、それを商品化して市場を創出し、発展していく。それによってまた新しいサイエンスを呼び込んでくる。こういう循環になっているんです。」このサイクルを如何に創るか。