利息に日曜日はない

銀行からの借り入れによる調達と、株式による調達はどう違うか。利息には日曜日はない、と言われるように、利息は必ず払わないといけない。配当は業績が悪ければ、払わなくてもいい。銀行から借りた元本は当然ながら返済義務があるが、株主資本は返す義務はない。調達コストで言えば、銀行からの借り入れは、調達コストが安い。投資家からお金を集めると、調達コストは高くつく。上場のコストは10%くらいだと言われることもある。あと、利息は経費で落とせる。たとえば、利息を100億円払ったとすると、100億円利益が減ることになるので節税効果が出てくる。税率が40%とすると、40億円税金が節税できる。利益はあとで戻ってくる。配当は税金を引いた後の利益処分なので、節税効果はない。これらを勘案して、どういう割合で資金調達をするか。