漠然と正しくありたい

野口悠紀雄さん。「ケインズの言葉に、『正確に間違えるよりも、漠然と正しくありたい』というものがあります。経済を観察するうえでも、細かい数字を暗記するよりも、基本的なデータとの関連性で大まかに覚えておくことが役に立ちます。経済の場合は日本のGDPが基本。1990年代以降は500兆円前後で推移していますから、これは『大体500兆円』と覚えておけばいい。あとはGDPと関連づけて主要データを記憶していく。GDPの約1割、約50兆円が税収で、国債の発行額が毎年約30兆円。併せて一般会計の歳入は約80兆円。更に、税収の内約2割にあたる10兆円が消費税という具合です。消費税を1%上げれば歳入は2兆円増える。毎年30兆円の国債発行をゼロにしようとすれば、消費税を15%も上げないといけない」数字を大まかに掴むこと。