食生活を豊かにする旬の食材

福井栄治さん。「多くの野菜は、いつの季節も全国のどこかで作られ店頭で販売されるようになった。しかし、やはり多くの野菜は、本来の旬の時期に、すくすくと元気よく成長し一番美味しく栄養もたっぷりある生き物なのだ。旬の野菜・果物は太陽や土壌など自然をエネルギーとして育っているから、無駄なストレスをあまり感じずに成長している。だから、人工的な環境で育つものよりも栄養価が高い。さらに、旬の野菜、果物はその季節に人間の体が必要とするものを与えてくれる。たとえば、たくさん汗をかく夏には水分を多くトマトやキュウリが旬となる。一方、秋から冬にかけては栄養素を豊富に含む葉野菜や、食物繊維が豊富で体を温める根菜類が旬を迎え、春になれば苦みのある野菜が細胞に活気を与えてくれる」人材にも旬があるやもしれぬ。