悪い報告に「なぜ」と聞かない

鈴木滋彦さん。「悪い報告は隠さず、できるだけ早く行うことを習慣づけました。でも、号令をかけるだけではダメ。中間管理職には、悪い報告を受けたとき絶対に『なぜ?』と聞かないことを徹底させました。悪い報告を早く上げてしまうと、『なぜ』と聞かれても原因が分からないからです。そして、『原因も分からずに報告に来たのか!』と怒鳴られてしまう。そうすると、次からは原因分析をしてからしか報告に来なくなる。それでは、1週間は遅れるでしょう。報告者に『なぜ』と詰問して叱るより、お客様にご迷惑をおかけしているなら、その問題をできるだけ早く解決することが先決です。プライオリティを間違えてはいけません。『なぜ』と聞くのは、中間管理職がさらに上に報告するときに、恥をかきたくないからなんです」まず第一報を。