窮地で最初に口にする言葉

佐藤富雄さん「危機や窮地で最初に考えた言葉、最初に口にした言葉が何だったか私はそれに注目し、大勢の人に聞いてみたことがあります。そうしたら、『何とかなるさ』『大丈夫、できるさ』というのが一番多かった。逆に倒産した人に聞いたところでは、『無理だろう』『私にはもうできない』がトップでした。困難や窮地での最初のひと声は、ちょうど駅で切符を買うとき駅員に『どこどこまでの切符をください』と言っているのと同じことです。否定的な言葉を発すると、脳細胞は残酷にも、その意向にそって、ただちに『できない理由』を山ほど探し出してきます。ほかに『できる』こともまだあるのに、そっちには見向きもしないで、できないほうのデータばかりを集めてくる。その結果、『無理』『できない』は確定するのです。」何とか、なるさ。