秘すれば花

坂東眞理子さん。「公的な場で自分のことを洗いざらい告白するのはやめましょう。不完全で、欠点の多い自分をありのままに告白して、あるがままに認めてもらおうというのは、とても不遜極まりない態度です。できるだけそうした自分を見せないで少しでもいいところを見せるように努力することが、人間の品性を高めるのです。おそらくどんな立派な人でも、地位のある人でも成功した人でも、一皮剥くと、弱い部分、情けない部分、どろどろした部分があるでしょう。そうした弱点があるのは人間だから、当然だと居直るのではなく、いかにして表に出さないように努力するのかが重要なのです。逆にそういう努力はしんどい、めんどくさい、私にはできないと諦めてしまうと、品格のない人間になってしまいます」弱みの告白を免罪符と勘違いしていたこれまでの私。