実現に向けての観想

渡辺京二さん。「イエスズ会の創立者、イグナシオ・ロヨラの天才は何と言っても、イエスズ会士の養成法にあらわれている。入会者はまず『霊操』を課される。『霊操』とは身体の鍛錬が体操であるように、霊魂の鍛錬法を意味する。それはキリストの姿にならって自己を全面的に改革する方法であり、第一週は罪の認知と痛悔、第二週はキリストの救済活動の観想、第三週はキリストの受難の観想、第四週はキリストの復活の観想を行う。観想とは場所・情景を含めて出来事をまるで眼前にあるかのように心のうちに復元することであり、高度の精神集中を強いられる。『霊操』は入会時だけでなく、その後期間を置いて何回も繰り返される」この「場所・情景を含めて出来事をまるで眼前にあるかのように心のうちに復元する」観想の能力をビジネスに活かせぬか。