何のために経営するのか

伊藤忠彦さん「我々は何のために経営するのか。一番大事なのは目的である。まず『社会価値の追求』。社会の健全な発展にどう寄与するかである。我々の仕事でいうと、どんなお客様であっても社会の発展を阻害する融資は一切しない。逆に、社会に役立つものなら積極的に応じる。次に『業務革新の断行』。これは原因の世界を作ることに他ならない。原因の世界は「従来の発想を超えた発想」が重要だ。その上に結果の世界がある。この辺りがしっかりしないと企業経営はうまくいかない。最後に『人間尊重の経営』。「人生は自己実現のために、自分の欲望のためにある」というのは間違い。人間というのは、共に生き、共に仕え、共に役立とうとする、その役立ちの喜びの中に生きることが、本来、自然のメカニズムであり動きなのである」何のために経営を?