失敗することは考えない

山本英樹さん。「人生で一番苦しかったのは、グループ会社が特許問題で訴えられた時だが、当時、その会社の雰囲気は決して暗くはなかった。後で現地社員に聞いた所、『山本さんがいつも笑顔だったから』という答えが返ってきた。私自身は苦悩の日々だったのだが、もともと楽観的な質である事が幸いしたのかもしれない。物事は、悪い方に考えればきりがない。いっそのこと、失敗することは考えない事である。無論、まさかに備えての対策は怠ってはならないが、やる時は『成功する』と信じた方がよい。運は後からついてくる。実は後継者を選ぶ時に、本人の才能や実力だけでなく、『運が良いかどうか』も選択の基準にしてきた。運が良い人間はそれなりの努力をしているからである。楽観的に考え前向きに実行するからこそ、運がついてくる」いつも笑顔で。