構想自体が間違っていたか

谷川浩司さん。「形勢が不利な場合に確認しておく必要があるのは、自分の立てた構想が本当に間違っていたかどうかだ。結果が悪かったとしても、必ずしも構想自体が間違っていたわけではないというケースが意外に多い。私の経験でいえば、考えたことが裏目に出るのは、最後の結論のところで、誤った判断をしてしまったことに起因するケースが非常に多い。発想自体やそこに至るまでに考えた過程は決して間違っていたわけではないのに、最後の最後に結論を出すときに誤った判断をしてしまうのだ。必要以上に悲観的になっては、せっかく正しい構想を描いても、最後に「やっぱりダメだ」と判断してその手を指さなかったり、悪手を指してしまったりしかねない。つまりは気持ちの持ちようが大きく影響するのである」構想自体がないものな、今の私。