表情が運命を変える

nakatomimoka2009-09-15

笹島信義さん。「(黒四工事の現場指揮官として)、弱気な言葉は口にしませんでしたが、表情には出ていたのでしょう。トンネルの神様といわれた熊谷組の専務にこう言われました。『お前の顔を見ると陰気くさくてダメだ。そんな顔をしていると、作業員の士気に関わる。人間にやれることには限界があるが、神様ならできる』この瞬間、肩の力がすーっと抜けていくのを感じました。できる、できないではなく、リーダーはいかにやり遂げるかを考えればいい。あとは神様が決めることだと割り切れたのです。関電の太田垣士郎社長が視察に来られたのはそんなさなかです。私に『どうかね。掘れるかね』と尋ねました。私は『なんとかなるでしょう』とだけ答えました。この時、周囲に言わせると、表情が明るかったそうです」きっと大丈夫と思える、明るい表情を。