学問は足でするもんや

nakatomimoka2009-09-20

読売新聞の梅棹忠夫さんインタビュー記事から。「比較文明学者の梅棹忠夫さん(89)が、登山と探検に明け暮れた半生を振り返った『山をたのしむ』(山と渓谷社)が刊行された。『私の山歩きと学問は、分かちがたく結びついている』と、文明論の泰斗は熱く語った。『自分の足で歩き、見て、観察して、考え、記述する。学問研究とは全人格的なもので、体力を伴う。学問は足でするもんや』(略)随想やインタビューなどを含めて、総項目数は実に6000に及ぶ。66歳の時、ウイルス性視神経炎で視力を失ったが、それでも『現実を受け入れ、口述で学問を続けてこられたのは、山に鍛えられたから』と語る。デジデリアム・インコグニチ(ラテン語で『未知への渇望』)は人間の本能、と力を込める。」視力を失ってなお20年学問を続ける姿勢。山、登ろうか。