組織能力をベースにした経営

nakatomimoka2010-05-25

延岡健太郎さん。「商品・技術から組織能力への理論的発展は、過去20年以上にわたる経営学のトレンドです。なぜ、個別商品ではなく、組織能力をベースにした経営が必要とされるのでしょうか。個別商品の成否を中心とした経営は、プロ野球で言えば毎試合の勝ち負けに一喜一憂するような経営です。実は、一つの勝ちそのものにはあまり大きな意味がない場合もあります。最下位チームでも4割近くは勝っています。同様に、一つの商品開発が成功したといっても、弱いチームの1勝に近い意味しかない場合もあります。各試合の勝ち負けではなく、強いチームを作り、安定的に勝ちを増やしていくことが求められます。企業経営もこれと似ています。ひとつのヒット商品ではなく、企業の強みを背景とした持続的な競争力が必要なのです」強いチームを。