他社との違いをつくる

nakatomimoka2010-06-03

楠木建さん。「戦略とは何でしょうか。競争戦略の本質を一言でいえば、『他社との違いをつくること』です。競争の中で業界平均水準以上の利益をあげることができるとしたら、それは競争他社との何らかの『違い』があるからです。競争がある中で、いかにして他社よりも優れた収益を達成し、それを持続させるか、その基本的な手だてを示すものが競争戦略です。競争というのは、要するに、放っておいたら儲けが出ない状態のことを意味しています。もし『完全な』競争になってしまえば、企業の儲け、即ち余剰利益はゼロになります。競争があるにも係わらず儲かるという『不自然な状態』を何とか作り上げて維持するのが競争戦略につきつけられた課題です。業界の競争構造が利益のために切る最初のカードだとしたら、二枚目のカードが戦略です」違いを。