上杉鷹山の説得術

nakatomimoka2010-06-14

西村克己さん。「上杉鷹山の藩政改革が成功したのは、ひとえに武士、農民が一体となって藩政改革に邁進したからです。では、なぜ藩全体が一体となれたか。その謎を解く鍵が鷹山の説得術です。鷹山の説得術には大きく4つの特徴があります。一つは情報公開と全員討議。鷹山の信条は『譲』です。つまり『自分だけが正義だと思うな。相手にも正義があるかもしれないと思え』ということですから、権力的に下の者を押さえつけることは好みませんでした。ですから、何度でも同じ事を説明し、広く合意を求めたのです。二つ目が率先垂範、三つ目が公正な人事、そして四つ目が将来のビジョンを明確に示す、ということです。この四つが揃って、はじめて領民も鷹山を支持し、その方針に従ったのです」いかに正しくても、自分が納得できないと、やらないものね。