菊澤研宗さん。「会社には、部下との間に情報伝達を巡る『高い取引コスト』が発生しうることを察知し、普段から、いざという時の『取引コストの削減』に努める上司もいる。組織を強くするには、取引コストがどこに隠れているのかを認識し、その削減の努力をすることが大切である。組織内に公式、非公式、あるいは『プチ公式』なコミュニケーションの仕組みを構築する必要がある。昨今は流行らなくなったが、企業内の運動会なども意外に有効なのかもしれない。社員の満足度の向上にもつながり、同時に組織が活性化し、風通しが良くなる。つまり、組織を、従業員が幸せを感じる風土に変革させる原動力はここにある。取引コストの在りかを認識し、それを節約するように人間関係をマネジメントすることが、組織を幸せにするカギなのである」風通しの理由。
