時間意識の操作

nakatomimoka2011-08-28

内田樹さん。「自分の時間意識を騙す。これは可能です。時間意識は脳内現象ですから、操作できる。『既視感』というのがそうですね。『あ、これはどこかで見た風景だ』ということが私たちの身にはよく起こります。でも、これは私たちが脳内で時間を操作しているから起きていることです。『はじめて見た風景』を『意識のスクリーン』に映写するとき、そこにわずかな『タイムラグ』を入れているのです。『邯鄲の夢枕』と同じで、わずか数十分の一程度の『タイムラグ』を私たちの時間意識は一分にでも百年にでも『解釈』することができる。だから、数十分の一秒前に見た風景を遠い昔に(まれには『前世で』)見た風景だと確信するということさえ起きる。それと同じ『トリック』を自分自身の身に起きている『不測の事態』に対して適用する。」時を、かけられるか。