悪意をもって水をくみ出す

nakatomimoka2011-10-11

トム・ラスさん「北朝鮮の捕虜になった米兵は、肉体的な拷問こそ少なかったが、死亡率は陸軍史上最も高い38%にも達している。その半分が『諦め病』が原因で亡くなっている。それは、北朝鮮の看守が使った『人間関係から得られる心の支えを奪う』という究極の心理作戦によるものだった。取られた作戦は4つ。(1)捕虜同士の信頼関係を壊し、疑心暗鬼にさせるため、タバコなどの見返りを与え、密告を奨励した。(2)捕虜を10人から12人のグループに分け、自分がどんな悪いことをしたのかを仲間に対して告発させ、自己批判を活発にさせた。(3)上官や祖国に対する忠誠心をじわじわと、だが執拗に攻撃した。(4)家族からの激励の手紙など、心の支えになるものをことごとく奪い、気落ちするものを大量に与えた」生きる目的を奪う怖さ。