最後まで弱音をはかぬタイプ

nakatomimoka2011-10-22

五木寛之さん。「例えば、南極でテント生活をしていると、どうしても人間は無精になるし、そういうところでは体裁をかまう必要がないから、身だしなみなどということはほとんど考えなくてもいいわけです。にもかからわず、なかには、きちんと朝起きると顔を洗ってひげを剃り、一応、服装を整えて髪もなでつけ、顔をあわせると『おはよう』とあいさつし、物を食べるときには『いただきます』と言う人もいる。こういう社会的なマナーを身につけた人が意外にしぶとく強く、厳しい生活環境のなかで最後まで弱音を吐かなかった、という訳です。小さいときからの自分の生活態度をずっと守りつづけたようなタイプの人のほうが、むくつけき頑強な熊のような大男よりも、かえって最後までがんばり抜いて弱音を吐くことがなかったそうです」なるほどねえ。