進んで馬鹿になる

nakatomimoka2012-03-06

ジョージ・レナードさん。「マズローは、きわめて高度で非凡な能力を示した人々には子供のような特質があるのを発見した(彼はそれを、「第二の純真さ」と呼んだ)。柔道の創始者である嘉納治五郎は、高齢になり死が近づいてきた頃、生徒達を自分の周囲に集め、自分が死んだら白帯をつけて埋葬してくれと言ったという。世界最高の柔道家が天命を前に初心者のしるしを求めるとは何と謙虚なことか!達人の持つ秘密の鏡に映る姿は、名声の頂点や達成の瞬間ですら、さらに知ることを求めて進んで馬鹿になる、クラス一番の初心者の姿なのである。マスタリーの道を歩むすべての者にとって、どんなに遠くまで来ても、嘉納治五郎の求めたものは消えることのない問いかけであり、永遠に新しい挑戦なのである」頭の中を真っ白にして、純真な初心になることこそが。