希望は物語と結びつく

nakatomimoka2012-04-02

玄田有史さん。「教育機会に恵まれた人ほど、希望を持ちやすいといった特徴も見られた。苦しい状況を打破するのに大切なのは、昔も今も変わらず『勉強すること』である。加えて、友達が少ないと思っていたり、孤独を感じている人ほど希望を持ちにくい。人と人のつながりがさらに薄れていくとすれば、希望はますます遠のいていく。希望について語るとき、多くが期せずして用いる言葉があった。『物語』という言葉である。挫折を経験し乗り越えてきた人や、『いろいろあったけど、結局、無駄なことなど何もなかった』といえる人ほど、希望を持っていることが多い。希望は、前向きの目標というだけでなく、経験による学習を踏まえて進む人生のダイナミズムである。そんな試行錯誤のドラマをあえて生きるという決意が、希望を物語と結びつける」希望を。