ドーパミンは幸福感をもたらさない

nakatomimoka2013-02-19

ケリー・マグゴナガルさん。「脳は報酬が手に入りそうだと認識すると、ドーパミンという神経伝達物質を放出します。このドーパミンが脳全体に指令を出し、注意力を集中して、欲しいものを手に入れようとします。ドーパミンが一気に放出された時に感じるのは幸福感ではなくて、むしろ興奮に近いものです。これによって神経が研ぎ澄まされ、敏感になり、欲望で頭が一杯になります。快感が得られそうな予感がして、そのためなら何でもしようという気になります。しかし、ドーパミン放出効果によって、好ましさや満足や喜びは感じられないのです。その作用は行動を起こすためのもので、幸福感をもたらすものではないのです。報酬システムが作動したとき、被験者達が感じたのは『期待』であり、『喜び』ではありませんでした」そうだったのか。