自主性を引き出す

nakatomimoka2013-11-04

松下幸之助さん。「安藤直次の所へ、のちに幕府の大老となった土居利勝が政務の見習いにやってきた。直次の所へ決裁を仰ぎにくるいろいろな人に対して、直次は、『よろしい』とか『いけない』しかいわない。そして『いけない』といわれた人がまた別の案を持ってきても、それが気に入るまで、何度でも『いけない』とくり返すだけであった。それで利勝が不思議に思い、『どうして、ただ”いけない”といわれるだけで、”ああせい、こうせい”と指図されないのですか。その方がはかどると思いますが』とたずねた所、直次は、『それはその通りです。しかし私は紀州家のために人を育てようと思っているのです。いちいち指図すれば、みな私の意見を聞けばいいと思い、自分で十分考えることをしなくなります。それでは真の人材は育ってきませ』と答えた」まだ未熟。