独りになって静座黙想

nakatomimoka2014-06-05

安岡正篤さん。「何人も心を打たれる大きな事件が頻発する現代世界に、またとかく雑然紛然として毎日を空費しやすい日々の生活に、最も大切なことの一つは、時に独りになって静座し黙想することである。そうでないと、終始自分というものを外界に奪われがちである。自分が空っぽになる。その自分を取り返さなくてはならない。それは、都会生活や多忙な仕事、事務生活をしておればおるほど最も大切なことの一つである。社会の現状はほとんど個人の反省や自由を許さないほど圧倒的な力を以て千変万化してゆくようであるが、たまたま少し静観する余裕を持つと、案外それも古来変わらぬ単純な理法に律せられているようである。宇宙と人間を通じる天理、人間の原理原則、すなわち人道の原則というものに立って物を考えていけば間違いない」静かにして、黙想。