アルコールとご褒美のブレーキ

nakatomimoka2014-06-06

中野信子さん。「しかし、美味しいお酒ほど依存症になりやすいかというと、そうではありません。アルコールが依存症を招く要因は、味のせいではなく、アルコールという物質そのものの働きにあります。実は、アルコールは味や喉越しを通して快感を与えるだけでなく、報酬系をじかに活動させるのです。報酬系が活性化されると、ヒトが快感を覚えるわけですが、この報酬系には、普段、GABA神経というブレーキがかかっています。アルコールには、このGABAを分泌するGABA神経を抑制する働きがあるのです。つまりアルコールがほかの飲み物に比べて特に好まれるのは、味がいいからではなく、『ご褒美』のブレーキを弱らせて、ドーパミンをたっぷり分泌させるからなのです」たまにはアルコールで、ブレーキを弱めて語り合うことも大事。