習わないですむなら

桜井章一さん。「いや、覚えたというより、わかってしまった、という感覚。(略)人に習わないですむなら、習わないにこしたことはありません。習ったことというのは、頭での処理になるからです。対して、自分で発見したことは、心や身体に沁み込みます。理解度がまったく違ってくるし、新しい問題にぶつかったときの修正力にも断然差がついてくる。そして、何よりも、自分で見つけ出してピンときたものこそ、自分に合ったものなのです。それを信じればいい。借り物を頭でこねくり回して四苦八苦するくらいなら、選び出した自前のものをやりくりして仕上げていく努力をするほうが何倍も身になります。人の言いなりになるのではなく、自分に対して素直であること。何かを目指すとき、結局はそれが、一番の近道なのです」仕事もそんなふうにわかればなあ。