石原慎太郎さん。「彼女（サッチャー）が『私は誰がどう見ても傾いていくイギリスの威信というものを取り戻すためには、あの小さな領土（フォークランド）を絶対に手放してはならないと思ったの。そこで、周りに相談しても皆が躊躇するあの戦争を私自身の責任で決断してのです。たった一人だけ参謀総長が私を支持してくれたので、本当に二人して国家の命運を決めるあの戦争に踏み切ったのよ』といったものでした。『やはり政治家は一度決めたことを立ち止まらずに貫き通さなければ、政治家である意味はありはしないと思うわ。そして、周りの反対を押し切ってでも正しいと思ったことを行う時に、それを支持する信頼できる有能な部下が一人だけでもあれば必ず事を成し遂げることができるものよ』と、続けていってくれました」支持する者一人でもあれば。
