入息出息を念ずる

nakatomimoka2016-02-16

高田明和さん。「『雑阿含経』の中には次のように書かれています。『お釈迦様は、ある時、祇園精舎において語られた。弟子たちよ、入息出息を念ずることを実習するがよい。かくするならば、身体は疲れず、眼も患まず、観(かんが)へるままに楽しみて住み、あだなる楽しみに染まぬことを覚えるであろう。かように入息出息を修めるならば、大いなる果と、大いなる福利を得るであろう』。さて禅では最初に数息観という呼吸法を教えます。これは自分の呼吸を数える方法です。まず息を吐く時に「ひとー」と言いながら吐いてゆき、十分に吐いた後で『つー』と言いながら息を吸います。次にまた『ふたー』と吐いていって、『つー』と吸います。これを一から十までやり、十になったらまた一に戻ります。数息観は禅の最初で最後の修行法だと言われます」ゆったり呼吸。