岡田哲也さん。「『病名』というものが物事の本質を見えなくさせています。私たちの身心は、前後左右にかたむいて変化しながら全体としてバランスをとっているのが当たり前であり、一時的に気持ちが落ち込んだり、体調が悪くなったりしてもそれ自体は問題ではなく、ただ単に全体のバランスを取り戻すための変化でしかありません。その変化は同時に、無意識の自分からのコミュニケーションでもあるのですから、それを無くそうとして薬を飲む前に、まずはその無意識からの訴えに耳を傾け、それでも状態が改善しなかったときにだけ薬を飲めばいいのです。意識的に体全体を調整することで自然なバランスの回復を促すことができます。自律神経は心と体をつなぐ神経なので、体を動かすことで心に働きかけて意識と無意識との協調を図れるのです」体で心を。