認知的柔軟性

nakatomimoka2016-10-02

ダン・アリエリーさん。「私たちの行動は、二つの相反する動機づけによって駆り立てられている。私たちは一方では、自分を正直で立派な人間だと思いたい。鏡に映った自分の姿を見て、自分に満足したい(心理学者はこれを自我動機と呼ぶ)。だがその一方では、ごまかしから利益を得て、できるだけ得をしたい(これが標準的な金銭的動機だ)。二つの動機が相いれないのは明らかだ。では、いったいどうすればいいのだろう?ここで、わたしたちの驚くべき『認知的柔軟性』の出番となる。この両者のバランスを取ろうとする行為こそが、自分を正当化するプロセスであり、『つじつまあわせ仮説』と名付けたものの根幹なのだ。わたしたち一人ひとりが、絶対的に罪深くならない程度にごまかしをする自分なりの限界を定めているのだ」過去を誇張して盛りがちな自分を反省。