幸福であることの義務

nakatomimoka2017-01-03

合田正人さん。「アランは言っています。『結局の所、上機嫌など存在しないのだ。気分というのは、正確に言えば、いつも悪いものなのだ。だから、幸福とは全て、意志と統制によるものなのである。』人間は情念から離れられない以上、不機嫌でいることはたやすく、不幸にもなりやすい……がしかし、であるからこそ、そうした自分という人間を克服する為に、自らの意志で上機嫌でいるよう努めなければならない、というのです。『幸福であることの義務について』と題されたプロポにはこうあります。『負けることはありうる。乗り越えることのできない出来事や、手におえない不幸がきっとある。しかし力いっぱい戦った後でなければ負けたと言うな。これはおそらく最も明白な義務である。幸福になろうと欲しなければ絶対幸福にはなれない』」自らの意志で。