メソッド演技法

nakatomimoka2017-07-23

苫米地英人さん。「俳優が、人生で最も哀しかった思い出を記憶から引っ張り出し、涙を流したとします。すると、観客も涙を流します。これこそが同調です。悲しみという強い内部表現が、ひとりの俳優から、観客に伝わっていく。この事実は、名だたる演技理論のバックボーンとなり、たくさんの名優が実践しています。その演技理論は、『メソッド演技法』といわれています。19世紀、ロシアの演出家であるコンスタンチン・スタニスラフスキーが提唱したシステム(『スタニスラフスキー・システム』を、リー・ストラスバーグが、『メソッド演技法』として体系化しました。メソッド演技法とは、シーンに合わせて、俳優が自分の実人生から最も強烈な記憶を引っ張り出してくる演技法です。つまり、強い内部表現を伝達するための方法なのです」人生の演技にも使えるか。