安寧を求めて怠惰に陥る

nakatomimoka2017-08-25

野口嘉則さん。「『いかに効率よく、いかにうまく、いかに賢く成果を出すか』が、多くの人にとって最大の関心事になっています。ただ、結果や効率を重視するあまり、そのプロセスにおける自分の”あり方”をおろそかにしてしまうのは考えものです。中沢新一さんが『知的な人間というのは結局、安寧を求めて怠惰に陥る。知的になるということは、まわりの人間よりもちょっと上の、まあ、二、三歩リードしたようなところに立って、それで自分の知ということを資本にして富を増やしていく人間になること』とおっしゃっています。人間は、知識や知恵に頼るようになると、いかに賢く生きて、楽をするか、ばかり考えるようになって、安寧な生き方におちいってしまうのです。人間的な成長や、燃えるような志とは遠く離れた人生になってしまいますね」あり方。