物語で売る

nakatomimoka2017-08-27

鬼頭宏昌さん。「ピカソは新しい絵を描き終えると、必ず数十名の画商を自らのアトリエに招き、その絵を描いた背景・物語を大勢の画商を前に語り尽くしたといいます。絵にまつわる物語を自ら語ることによって、ピカソが描いた絵の世界観が一気に伝わるため、画商はこぞって高値を競い合い落札に励んだそうです。需要圧力を高めるために数十名もの画商を一堂に集めて物語を語るわけですが、それにしても一枚の絵にまつわる物語は、実際の絵画を上回るほどの価値を持つのです。料理でも、それと全く同じメカニズムは働きます。料理を作り上げるまでの物語は、料理の味や盛り付けといった本来の料理の価値を上回ります。名古屋市内で最も予約がとれないといわれるフランス料理店があります。理由は、シェフが語る物語に多くの人が価値を見出しているからです」物語。