真夏のシベリウス

nakatomimoka2018-07-22

いろいろなことが人生にはある。あるのだけれども、それはそれとして、まあ生きてはいくわけで。先週、『生誕150年・横山大観展』を京都に観に行った。大観といえば、ずっと「無我」という童子らしき図柄の切手のイメージだった。今の自分と同じ年齢の頃に書かれた何枚もの富士の絵が印象に残った。水曜日に午前休をとって町田康さん原作の『パンク侍、斬られて候』を映画館で観た。土曜日にN響シベリウスのバイオリン・コンチェルトと、ブラームス交響曲一番を聴いた。寒いフィンランドシベリウスを真夏に聞くのがいいんですよ、とかつて言われたことがある。素晴らしい演奏と、思い出のあるブラームスの一番を堪能した。さて、あとから振り返ると、人生のできごととその時に経験した芸術とが結び付けて、あの頃として思いだされるのだろうか。