ぼうっと時間

nakatomimoka2018-08-21

黒川伊保子さん「男性脳は、空間認知力を究極なまでに使うとき、左右脳連携がほぼゼロになる。感覚器からの情報(右脳)が、潜在意識(左脳)に上がらない。つまり、脳を最大限にフル回転しているとき、男たちは、ただ、ぼうっとしているように見えるのである。男たちに、『ぼうっと時間』をゆるさないと、世界観の狭い、戦略の立てられない男になってしまう。男の『ぼうっと』は、脳神経回路の使い方から見て、禅の修行などでいう、”無我の境地”と同じである。写経や、華道、茶道、剣道の形の稽古のような、完成度の高い形をなぞるシンプルな動作の繰り返しでも、同様の信号が起こる。逆に言えば、脳の縦方向の信号を最大限に活性化するために、意図的に左右脳連携を断つ行為が、坐禅であり写経であり”道”なのだろう」無我の境地に達するには、ぼうっと。