いやでも言わない

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みうらじゅんさん。「飲み会の席で『いや、~』とか、『でも、~』を言わないというのも、ささやかながらも大切な『僕滅運動』だと思っています。できるだけ、『なるほど』とか『そうだよね』と言って話を受けた方が、圧倒的に感じがいいものです。私の『マイブーム』に限らず、音楽でも文学でも美術でも『何かを発表する』という『自分売買』を伴う行為は、すべて『機嫌を取る』ことから逃れられないと思います。『お客さん』という他者が存在する限り、彼らの機嫌を無視してはいけません。それは表現というものの根本にあるものではないでしょうか。『人に何かを見せたい』という気持ちと、『ご機嫌を取る』という気持ちにさほどの違いはないのです。どんな仕事でも、『機嫌を取る』行為から免れることはできません。人間はみんな『接客行』なのです」ご機嫌。