双極的な性質と邪気

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田坂広志さん。「実は、人間の中には、表面意識にポジティブな想念を引き出しても、無意識の世界にネガティブな想念が生まれない人がいる。それは、無邪気な子供である。『無邪気』とは、『邪気がないこと』であり、無邪気な子供には、そもそも『邪気=ネガティブな想念』がないからである。これに対して、大人は、『無邪気』な子供時代を卒業しているばかりか、なまじ、『分別』を身に付けているため、心の中に、容易にネガティブな想念が生まれてしまう。なぜなら、分別とは、その文字通り、物事を二つに分けてしまう営みだからである。そのため、分別のある大人は、何かのポジティブな概念(真、善、美、達成、成功、勝利など)を抱いた瞬間に、心の一方に、対極にあるネガティブな想念(偽、悪、醜、挫折、失敗、敗北など)を抱いてしまう」無邪気。