人生の目標を設定し直す

アーサー・ブルックスさん。「林住期のステージでは、過去の公私の義務からきっぱり手を引き、精神性と深い知恵、結晶性知能、教育、信仰にいっそう専念します。別に、完璧な人生を生きるには50歳になったら山奥にこもらないといけない、という意味ではありません。人生の目標を設定し直すべきだ、という意味です。林住期は、第二の曲線を形而上学的に言い換えたものと考えてください。しかし林住期は終点ではありません。老齢期に訪れる最後の精神的なステージは、遊行期(サンニヤーサ)です。このステージでは、悟りを開くことだけに没頭します。かつてヒンドゥー教の男性のなかには、75歳頃になると文字どおり家族のもとを離れ、聖なる誓いを立て、師について老後の祈りと聖典の勉強に費やす人もいました」義務からきっぱりと手を引くことが。