三浦知良さん。「ワールドカップを優勝したブラジル代表FWベベトは、『得点を取れなかったら、そのスパイクははかない』と言っていた。必ず右足からピッチに入る、勝った日の服を着続ける。ジンクスを気に掛ける選手は海外でも多くて、僕にも昔は『勝利のルーティン』があった気がする。でも本当は、勝とうが負けようが変わらぬルーティーンを持っている人が強いんだよね。決まり切ったように努力し続けられる人が、運も乗り越えていくんだろう。不遇や苦境にとらわれたとき、だいぶ前には幸運に救われた日もあったことを僕らは忘れがちになる。運は存在するけれど、『ご破算』といえるんじゃないかな。最近になってチームが時間に対してきっちりするようになった。だから勝てた、とは思わない。でも、それがない限り勝利もない」ルーティンを崩さずに。
