腹中書あり

これも六中観からで、人が哲学をもっているということ。わが腹中に哲学、信念がなければならず、それにはなんと言っても書を読まねばならないという。その書も、信念を形成し、見識を養う優れた人生観・世界観の書、座右の書を持っているべきだという。たしかに、新聞やテレビ、インターネットなど、巷にあふれている情報ではそこまではいかず、やはり書物なのであろうが、かといって「お前の腹中の書は?」、と聞かれてもそれほどの書には馴染んでおらぬのである。