苦中に楽あり

これ、「苦しみの中にはじめて楽しみがある」という意味があるらしい。苦中の楽こそ本当の楽で、楽ばかりでは人を頽廃させるだけだという。個人的には、この解釈はちょっと違うような気もするが、苦と楽の差というか、微分のようなものが基準だとすると、蒸し暑いサウナから出てきた時の普通の空気の開放感のようなものもあるだろうし、厳しい状況の中にほっと一息つける大河の一滴の楽しみこそ本物やもしれぬ。中途半端な苦しみの中で楽しみを求めるのは間違いなのやもしれんなぁ。これも六中観。