教養と独創性

日本画家の平山郁夫さんがこういっている。「若い頃は早く専門領域を究めてみたいと気持ちがはやるものです。私も技法の習得にのみ走ってしまった時期がありました。それだけでは壁にぶつかってしまいます。回り道のようでも教養を深めていくことが、結果的には高い到達点に達する近道です。直感的な才能よりも、コツコツと積み重ねていくことによって新しい発想が生まれます。関係なさそうな勉強でも我慢して続ければ、それがある一定の許容量に達したとき、天才にも劣らない力となって自然に出てくるのです。」今は、コツコツと。