京都学派

慶応大学の榊原英資教授は日経の「梅棹史観の魅力」のなかで、「梅棹ら『京都学派』のひとつの特殊は、巾広くかつ丁寧なフィールドワークがあってはじめて大胆な仮説が生まれてくる点である」として、「学問も企業経営も国の行政も最後は現場主義にいきつくのではないだろうか。特に世界が大きく変わっている時には既存の理論では現場は読めない。もちろん、ただ現実を見るというだけではどうにもならない。その時々、仮説を立てながら現場と概念的枠組みを行ったり来たりする知的ゲーム、それが本当の学問ではないか」と書いておられる。気候もよくなったし、椅子に座ってばかりいないでフィールドワークをせねば。