ハピネス

六本木ヒルズ森美術館開館記念展「ハピネス:アートに観る幸福への鍵」を観てきた。通常は「ゴッホ展」など画家ごとやせいぜい「印象派展」など同じ傾向のものを集めた美術展に慣れた身にとって、今回の展覧会は刺激的で面白く、キュレーターの力量というものを感じたものだった。企画は館長のエリオット氏とゲスト・キュレーターのピエール・ルイジ・タッツィ氏ということだが、企画というのも、単なるアイデアレベルのものから、「突き抜ける」ものまでがある。巧く表現できないが、「突き抜ける」ところまでいければ本物なのだろうけれど、力不足でそこまでいかぬのである。