悩みを取り除く

樋口廣太郎さんは、旧住友銀行時代、海外担当の役員になったときに「困っていることを三ついいなさい」と海外駐在員たちの悩みを聞いて回ったという。「三つというのは特別な意味があるわけではない。誰だって三つくらいは悩みがあるだろうと思ったからである。そして、できないものはともかく、できることを順次実行し、駐在員たちの悩みを取り除いていった。したがって、アサヒビールでの六年間の社長時代も、困ったことだけを部下にいわせて、それを取り除くということをした。そうすると、人間とか組織というのは、必ず自然に気持ちが昂揚していくものなのだ。」聞き入れて貰えるとするならば、困っている事は、あれと、これと、そして・・・。